僕の夢、私の夢保育園の卒園記念絵画 (あなたは大きくなったら何になりたいの?)
私は、子どもたちの卒園記念に、一枚の絵を描かせようと思ったのは、保育園で過ごした思い出の為ではあるけれど、子どもたちの絵を通して将来、何になりたいのか、手掛かりになるものを保護者に記憶してもらえたらと願い、子どもたちに絵で表現してもらいました。
保育園で生活する子どもたちは、保育のカリキュラムにそって経験をしてきたなかで、楽しかったこと、面白かったこと。したくないことや嫌いだったこともあるかもしれないけれど好きだったことは、どこかに残っているかもしれない。
興味深かったのは、女児は保育士さんになりたいというイメージが、圧倒的に多かったのは、やはり日常の生活の中で保育士たちのイメージが、強くあるのは嬉しい事であった。
ところが、年月がたつにつれて女児たちのイメージは変わりつつある。
保育士さんのイメージが薄くなり、「お花屋さんをしたい」「ケーキ屋さんをしたい」と生活に密着したイメージが増えて来ました。「洋服屋さん」もありましたね。
一枚の絵が目に留まりました。画用紙いっぱいに描かれてあったのは、赤ちゃんを腕の先に抱いた女の人の絵です。その絵を描いてくれた子どもは、体が大きくて、大人っぽい? 子どもです。彼女は、「大人になったら助産師さんになって、赤ちゃんを産ませてあげたいの」って言ったので驚きと尊敬の目で私は思わず目を丸くしました。助産師さんという言葉もお話しできるので驚きました。
どうもお母様が、助産師さんのお仕事をされているようですね。
子どものイメージって、私たち大人が考えている以上に生活の中でずいぶん拡がりを持っているのだなと改めて考えさせられました。
さて男の子はどうでしょう。保育土さんになりたいというご希望はありませんでした。
当園では男性保育土さんを積極的に雇用していた割には、まだまだ保育士さんのイメージは女性の姿だったのでしょうか。
現代の、男女雇用は、子育ても男女共にという基本的な考え方には子どもたちにはまだまだ遠いのかな。男児の夢では圧倒的に多かったのは、消防士さんです。
一年に一度、消防土さんの訪問で子ども達はとても楽しみにしていました。子ども達にとっては消防土さんの姿はとってもカッコいい職業の一つのようですね。
宇宙飛行士さんのイメージはどこからでてきたのでしょう。
制服を着ているお巡りさんのイメージはパトカーとセットになっているようです。
ところで、男児はお医者様のイメージも出てきました。保育士さんの話では、歯医者さんに診察を受けた経験からイメージが湧いたようです。きっと痛くないように上手にしてくださったお医者様のイメージが残り、憧れが生まれたのでしょうか。
子どもの頃から将来の自分のなりたい職業のイメージトレーニングをさせることは大切ではないかと思い到りました。この文章を書きながら私は、corona禍の中で保育の在り方を疎かにしていたのではないかと反省し、保育士さんのイメージをより高めなければ、保育士さんの数を確保できなくなるのではと不安になりました。
ところが、年数が、経つにつれて男児は、お医者さんの希望が増えてきました。
絵の中に歯医者さんのイメージがきちんと描かれてあるのには、感心しました。
私は、母親気分? 祖母気分? で、お医者さんになってくれたらカッコいいな、生活には心配ないだろうと思ってしまいます。卒園児の二人からお医者さんになりたいという子どもがいたので、私は、帰宅途中で会った母親に言っちゃいました「お母さん! ○○君はね大きくなったらお医者さんになるって絵にかいてくれたのよ。応援してあげてね」母親もニコニコして喜んでくれました。その絵をお部屋に飾ってイメージを付けていってねと余計なことまで言っちゃったのは私の中で医者の職業を尊敬もあるけれどエリート意識が何処かにあるのでしょうね。
8月
Corona禍がまた頭をもたげてきた中に若い26歳のお医者様が疲れ切って自殺をしたというニュースが流れてきました。
保育、教育、高齢者問題の最前線にたっていなければならない私は、corona禍の中で保育の在り方、人間の在り方を考察し、提言すべきことを私的なことに振り回され指の隙聞からボロポロ振り落としてしまった。Corona禍は私の健康は防御できたけれど、自分が守らなければならない子どもたちの在り方を多方面にわたる角度から考察する視点を見失ってしまったのではないかとこれから見直していきたいと反省しております。
どのような全体図にするか。考えてみました。
- 先ず子どもの希望の職業別を把握して■、●等の図面に入れてみる。
- 職業別に分けたら絵をいれてグループごとの子どもの名前をいれる。
その隙聞に私の文章をいれてみる。かなりの数になりますので小さくするけれども大きくにもなるやり方はありますね。