地域貢献事業室の仕事場に向かうために、静かな住宅街を歩いていいた。
地域の中学生らしい少年が、4人、ぺたりと花園西町自治会館で座り込んでいる。
なんだか明るい空気がながれているので思わず声を掛けました。
「あれつ、もうお勉強終わったの?」
「今日はテストだけなので終わったのです」
「そう。成績はどう?自信ある?」
「駄目です」
口々にがっくりした表情の少年の中で一人だけにっこり自信のある少年がいる。(そうなの?じゃあ私が先生にお願いして成績を上げてもらおうか?)
と冗談めかして言うとそんなことできないことをわかる中学一年生だがそれでも明るい表情が、純粋無垢な少年たちの未来を照らしてくれているようで私を明るくさせてくれる。
その日の仕事を終わり、帰宅するために若江東町公園の出口に昨日、私が見つけた公園の入り口にビニール袋を被せた忘れ物がまだ置かれた状況にあることに気づき滑り台で遊ぶ女子二人、男子一人に声をかけた。
「ねえ、この忘れ物の持ち主わからない?」
「それは、三週間ぐらいたつよ」
子ども達が、私の側に来てくれたので、まだ真新しく見えるしっかりしたバッグの中を男子がのぞき込み名前があることを確認してくれた、
お稽古用のバッグにはKUMONと書かれていたことも確認できたので、さてこれをどうすべきか考え、忘れものを渡してあげたいと思い、方法を考えたのだが、このパッグのお稽古事は鏡神社の近くであることが子どもたちの話で判明した。
「鏡神社が、近かったら探せるね。」
「お母さんに、遠くへ行ったらいけないと言われている」
「場所のわからないところに行ってはだめって言われている」
「スマホで探せるね」
「スマホはお母さんの許可がないと使ってはいけないと言われている」
くちぐちのお約束事を子どもたちが言う話を聞きながら、自分自身の子育て時代とはずいぶん変化があることを実感しながら、報道される社会問題が、鮮明に伝わり現代の子ども世界の変容を私たちはいかに受け止め教育問題に真撃に向かいあう責務があることを私は、伝えなければと焦る気持ちを抑えられなかった。
公園の中では、低学年の少年たち12~13名だろうか、サッカボールを蹴りながら楽しそうに過ごしている姿は私をホッとさせた。
三人の少年、少女を私の職場に案内して忘れ物を私が、預かっていることを伝えたが、三人の子どもたちの顔の暗さを私は気になるまま別れた事は心残りであった。
落し物に心当たりがある方は、エンゼル保育園地域貢献室吉田またはエンゼル保育園事務室までお問合せ下さい。
2024年6月27日(木) 吉田公恵