Hauser cello chyの手製アルバム

 気持ちが滅入ってどうしょうもない日だった。スマホからチエロのメロデイーが流れて来た。男性の弾くチエロの音色が、目を閉じた私の全身を静かに満たしてくれる。

 今まで、チエロの音色をこんなに愛おしく感じたことはなかった。その日からだろうか。私は、毎日のように、時間があれば聴くようになった。その回数は瞬く間に広がり、どのようにして感じ取ってくれたのかはわからないが、私の職場で共に共有する時間の長かった主任保育士のPパートナー(アイリス眼鏡に勤務する)は、HauserさんのチエロをまとめてスマホのFacebookにプレゼントしてくれた。おそらく彼女は、私のしんどさを察知し、彼に話したのではと推測したのだが...私はご夫婦の長い道のりを見てきた。彼女は保育内容を常に点検し、若い職員の指導をたゆまずしてくれた。時には、私の保育内容に疑問を持つこともあったかと思うが、自分の子ども男児二人をエンゼル保育園に入所させて他園で働き、私が、現役でいる時にエンゼル保育園に就労してくれた。

 私が、何故彼女を信頼してきたのか。彼女は。パートナーとどのように何処で出会ったのか聞いてはいないが、出会った時から二人は変わらぬ愛情を持ち続けている誠実さを持続しているからである。

 それは、彼女の揺るぎのない言葉「私は、今も彼が大好きです」という言葉にある。

 長男は大学を卒業後、税務署に配置されて誠実に仕事をし、現在は、一人暮らしを始め、弁当も自分で作り職場に持参しているという。次男も今年卒業し、医療関係に進むと聞く。

 エンゼル保育園の「体育遊びを楽しむ日」私の成人した息子の分と共に自分の家族のお弁当を作ってくれたのだが、驚くような立派な弁当で残念ながら江東会の最初に作ったホームページは残されていないためにお弁当を見せられない。

 彼女は大阪府保育協議会の職員リラックス旅行に出席させたとき、コアラバッグをお土産にプレゼントしてくれた思い出は今もバッグと共に私の胸に残っている。

2023年7月1日 吉田公恵

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