中学校時代、英語科先生のnicknameはWonderful grand Motherと学生たちに人気と尊敬を込めて呼ばれていた。
白髪の混じった髪を細い首下で纏めgrayのsweaterにgrayの tight skirtがとてもお似合いだ。
ところが、私は英語の文法が難しく高校生に進級したときロシヤ語クラスを選択した。
ロシヤ語は単語同士の組み合わせで簡単な意思表示ができると思ったが、年月を経てわかったのは高校生のロシヤ語は初歩だったのだと気付いた。ロシヤの文豪トルストーイの重厚且つ壮大な物語を単純なロシヤ語の文法では描けるはずがない。
ロシヤ語の男性教師は、ロシヤ語民謡を原語で歌い学生たちにも歌わせながら授業を進めるので楽しく哀愁に満ちたロシヤ民謡と授業の楽しさが今も時々、思い出が蘇る。
結局授業の選択をロシヤ語で英語はなかなか上達せず大阪芸術大学保育科入試英語(ヘレンケラーの日本語訳)とあったので単語から想像力を駆使しながらなんとか切り抜けられた。
今日は、ある団体の英語教室授業の日、無料に惹かれて通い始めて4回目かな?ところが本日の授業は、別の場所になり道に迷い、ウロウロしているうちに可愛らしい女子高校生に巡り合った。
土曜日に授業を終えて帰宅途中だったらしくきりっとした小さなお顔にお団子ヘヤーがとても似合う。
彼女に場所を尋ねるとスマホを取り出し、教えられていた〇〇会館がみつかり、向かい側に(大きなお洒落な○○さんの家)もありここまでくると何とか探せるようなので「ここまで案内していただいたからもう大丈夫」と伝えると彼女もまた先に出会った若者たちと同じく最後まで付き添う意思を申し出てくれた。
奈良文化高校に在籍する(たかさだ)という苗字のお嬢さんは言葉遣いも丁寧で優しさに溢れている。
2023年3月 吉田公恵