私の勤務する地域貢献事業室の扉を押して外に出るとエンゼル保育園、5PM前後には、勤務を終えた保護者方が、子どもたちのお迎え時間の始まりです。
保育園前に、何台かのお迎えの自転車が並び、保護者たちの後ろ姿も見える。
エンゼル保育園の小さな園庭には子どもたちが大好きな2台のブランコがあり、乗れた子どもが漕いでいる。二人の姿を見ているともう少し広い園庭があれば、プランコに乗れる子どもたちの数が増えるのになあって、チクリと胸が痛みます。
お迎えのママの姿を見つけた女児が、保育園の扉の方へ走る姿が見えたので私も追いました。ママも自転車を置いて子どもを見つけて自転車に乗せたので安心した私は、若い母親の頭に何故だろう、自分の手のひらを軽く乗せていました。
子どもを自転車に乗せる彼女の仕草が、愛おしくて、その時、互いの交感した心の感触は彼女の微笑とともに温かく私の思いを受け止めて柔らかな後ろ姿を残し、家路に向かいました。
後ろ姿を見送る私にStejepan Hauser Cello Waitz 2番(Shostakovich)が脳裏こ浮かび、不思議な柔らかな感覚にとらわれたのは、若い母親がくれたプレゼントだったのでしょうか。